駄話日記

おもしろきこともなき世をおもしろく すみなしものは心なりけり

ITパスポート受験日記

先週ITパスポートを受験した。その感想。

 

本エントリのまとめ

①ITパスポートは無いよりあったほうが良い資格の一つ

②勉強時間は30時間ほど(人による)

③某掲示板の評価はくそくらえ

 

 

ITパスポートとは

ITに関する基礎知識を証明できる資格です。

詳細は下記リンクを。

www3.jitec.ipa.go.jp

 

結果

先に結果です。

f:id:white-kutsushita:20190311200247j:image
合計      660点/1,000点
ストラテジ系  600点
マネジメント系 630点
テクノロジ系  640点

 

合格基準
600点以上/1,000点
ストラテジ系  300点以上
マネジメント系 300点以上
テクノロジ系  300点以上

とりあえず、合格基準の点数はパスしたというところ。ギリギリセーフ!

 

勉強方法について

トータルの勉強時間は下記のとおりです。

勉強時間
30時間(13日間)
内訳:参考書読破 16時間
  :過去問演習 14時間

勉強方法① 参考書読了


今までアパレルで働いていた僕にとってIT関係は門外漢。そこで一冊参考書を読破するところから始めた。使用したのはこちらの本。

 

文章だけでなく、イラストを含めて解説をしているのでわかりやすかった。全くの門外漢であれば、一冊読了した際に、ITシステムや、コンピュータの仕組み、会社の成り方など一通り把握することができる。

 

参考までに、僕は4年ほど前に販売士検定2級を取った(会社の指示で)。その際に、法務関係や粗利、損益分岐点などのことは学んでいたので、それらに関しては、そこまで復習を要する必要はなかった。とはいえ忘れていることのほうが多かったけれど。

 

勉強方法② 過去問にて演習


ITパスポートの受験者が必ず使っているだろうこちらのサイトを使用しました。

www.itpassportsiken.com


過去問が網羅してあり、かつ問題にそれぞれ解説が付いている。また、100問回答した際、どこを復習するべきかを教えてくれる。こんなのがあるなんていい時代。

本試は100問回答になるが、こちらでは半分でも演習をすることができるので移動時間でも過去問演習をすることができる。

 

過去問は合計で6回ほど解いた。平成30年の春試験、秋試験で2回。残りの4回は全過去問から100問抜粋で行った。

 

過去問演習の足跡


回数  過去問  正答率(3カテゴリ合計)
1回目 平成30年秋 50%
2回目 平成30年春 58%
3回目 ランダム  60%
4回目 ランダム  63%
5回目 ランダム  70%
6回目 ランダム  65%

 

3回目から合格基準の6割を達成することができるようになった。
要因は2つ。
①類似問題の正答率アップ
②問題文への慣れ

 

まず①についてだが、自動車の普通免許を持っている人は、本試を思い出してみてほしい。新規の問題はあまり出ずに、過去の問題を何度も繰り返し使用している。ITパスポートだって同じようなものだ。

全く同じ問題もあれば、表現だけ微妙に変えている問題、問題文は同じようだけれど、選択肢がおとなる問題。3回も過去問を解けば、「あぁ、これ前回も出たな」なんて問題に出くわす。

進研ゼミの入会漫画の「これ、進研ゼミで出た問題だぁぁぁあ!」と同じ感じです。


6回も過去問を演習すれば、本番で同じような問題にあたることもありますので、過去問演習はかなり重要な要素です。


ただ一つ、直近の過去問で出ずに本試で登場したのは「AI」についてだ。最近何かと話題の「AI」が試験に登場し、一瞬だけ面喰った。システムの話ではなく、ニュースなどの知識で答えることができる問題レベルだったのでよかったけれど。

 

次に②について。正直問題の文章に読み慣れることが労力でした。日本語の間に挟まるアルファベットたち、bitなど普段使わない単位、なにより読みずらい問題文。最後の「読みずらい」については僕自身の日本語能力の低さが問題とも言えますが、慣れない文章を読むのはつらいです。

それが100問も続くわけですからしんどい。正直TOEICの問題を読むほうがよっぽど楽です。

 

これも、過去問を繰り返すうちに慣れてきました。問題文を読めば、何が解答に必要な知識化を理解しながら問題を読むことができます。すべてのことにおいて共通だと思いますが、「何について問われているのかがわからない」ことが一番つらい…
それを打破するには、過去問の演習が一番だと思います。

 

過去問後の復習


幸い、こちらでは、回答するたびに解説が出てきます。なので、都度復習を行いました。アルファベット3文字も何度か問題で見かけ、間違え、そのたびに解説を読めば覚えていくものです。

ただ、何度も演習を行い、その都度間違える項目については、先の参考書で復習を行いました。


具体的は「システムの発注フロー」と「ネットワーク」です。「要件定義」など、一般的にイメージしている定義とは構成要素が異なっています。一般的な用語の定義と異なるITパスポート独特の定義は何度も繰り返すか、実地で研鑽を積むかでないとわからない項目だと思います。

 

そして、計算問題。先月、僕の知人がITパスポートを受験し合格しました。その際に、「合格をするだけであれば、計算問題をパスしても大丈夫」と教えてくれました。しかし、僕は計算問題はパスしないほうが良いと思っています。理由は「必ず正解がわかる」と「制限時間に余裕がある」の二つです。


公式や計算問題は、当たり前ですが、答えが明確です。きちんと回答ができれば、計算問題以上に正誤がはっきりわかる問題はありません。なので、きちんと計算をして(もちろん公式を覚えることも必須ですが)回答するほうが絶対にいいです。中学の時に数学34点、高校二年で数学赤点3回取った僕でも損益分岐点の計算は出来ますから、苦手な人は自信を持ってください。

 

そしてITパスポートでは「制限時間に余裕があります」。100問を120分で回答すればいいのです。初めて過去問演習を行った際でも65分で回答し終わりました。慣れれば、平均60~70分で全問回答できると思います。120分で回答ギリギリと言う人は、おこがましいですが、勉強不足と言うほかありません。

なので、初めはスキップしても、必ず戻って回答するようにしてください。そこで合否が分かれることもありますので。

 

いざ本試へ


栃木の会場は宇都宮だけでしたので、日曜日に受験しに行きました。ITパスポートはかなりの頻度で試験を行っています。都心部ではさらに回数が増えます。

 

当日は試験会場で各々にパソコンを貸与され試験を行います。制限時間は120分ですが、終わったら退席しても問題はありません。僕の受験した回では、試験開始70分後に一人、その後10分おきくらいに退出がありました。

 

さて、試験開始です。モニターとにらめっこです。最初は他人のクリック音が気になりましたが、しばらくすると慣れます。手元にはメモ用紙とシャーペンです。計算の際に使用できます。私物でも落ち込める物はティッシュ、目薬のみです。リップクリームは禁止でした。

 

回答を終了し試験終了を選択するとその場で採点がスタートです。この時点で合格の足切りを逃れたか否かがわかります。試験時間フルに使用すると120分経過後に自動的に採点されます。

 

なかなか緊張の一瞬です。合否がはっきりする試験なんて、普通免許以来受けていませんから。スコアは先に書いた通り660点。すれすれではありますが、合格ラインはパス出来ました。


2~3時間後にITパスポート試験側より、試験レポートが発行されます。そこで改めて自分の点数を確認しましょう。何度も確認しましたが660点でした。

 

まとめ


試験を受けた経緯は、現在志望している企業の募集要項に「ITパスポートの取得」とあったからです。必須の要件ではありませんが、ないよりはあるほうがアピールになります。
また、異業種へのジョブチェンジになるので、改めて知識をつけることも今回の目的でした。マネジメントや法務、損益分岐点など会社運営にかかわる内容はいい復習でした。

なによりもテクノロジ系は学ぶことが非常に多かったです。ネットワークの仕組み、bitの計算、セキュリティの構造、ベンダーへの製作依頼など、知らないことが満載でした。何となくインターネットでひとくくりにしていたり、無線やWi-Fiを混同していたり、HDDやSSDを何となく知ったかぶりで話していたりと今までのことが恥ずかしいです。

掲示板では「ITパスポートは無勉で合格しマウントを取る資格」や「取得していても意味がない」ということを聞きます。ただ、受験した感想から言うと、まず門外漢は無勉では受かりません。よっぽどの幸運が必要だと思います。そこまで膨大な勉強時間を要する試験ではありませんが、勉強することは必要です。


そして、「取得しても意味がない」についてですが、取得してから言いなさい。人は、急に興味が変わることがあります。

急にITへ興味を持ったとして、いざジョブチェンジなんてハードルが高すぎます。実務経験がない人は、知識で補填するしかアピールできません。どのタイミングで役に立つのかわからないのですから、興味のあるものに「資格」があるのであれば、「持っているほうがいい」と思うのが僕の考えです。

 

まだ合格か否かはきちんと判明していませんが、取り合ず足切りはパスしたのはよかったです。

 

ではでは。