駄話日記

おもしろきこともなき世をおもしろく すみなしものは心なりけり

在宅勤務と育児

会社に行けないので、積読していた『Japan Times』を読んでいたら、こんな記事を見つけた。

 

「Wood loses paternity leave lawsuit」

 

三菱モルガンスタンレーの元幹部グレン・ウッドさんのパタハラ訴えが棄却されたとのこと。育児休暇中取得を理由に業務から外されたことへの裁判の判決だ。

 

日本は、男性の育休取得率が非常に引くい。

厚生労働省発表の『平成30年度雇用均等基本調査』では男性の育休取得率は約6%。

昨年から上昇とあるが、1%としか上昇していない。このままの年率でいくといつになったら男性の育休が一般化されのか…

 

  • 育休取得が後ろめたい
  • 復職後のポジションがないのではない
  • 育児は女性がするものという化石思考
  • 生活費が心配 etc

 

このように、男性が育児を取得する上で懸念される(勝手に懸念しているだけかもしれないかもしれないけれど)ことが多々ある。

 

お母さん一人で育児をするより、協力して行うほうが身体的精神的にも楽だろうし、それをきっかけにお父さんとしての経験値が高まるはずだ。育児の経験は復職後の企業文化改善にも大きくつながるとも思っている。

 

今、働き方改革が叫ばれているけど、変化を促さないのに改革なんて起きるはずがない。

 

さて、今回のコロナの件は、男性の育児を促進するいい機会になるのではないだろうか。

在宅勤務が増えるということは、お父さん、お母さんは必然と育児をしながら仕事をすることが増えるだろう。今まで、会社に「許可」を取らないと育休が取得できなかったところが、在宅勤務で半強制的に「育児」+「仕事」をせざるを得ない環境になった。

 

この強制的「男性の育児+在宅勤務スタイル」は最近のネガティブな社会の中で歓迎するべきことかもしれない。今の働き方で問題なく仕事が回るのであれば、コロナ収束後に、男性の育児が促される可能性は高まるのではないだろうか。

 

どうしても、テレワークや在宅勤務となると「通勤時間が減る」「会議時間が短い」ことに焦点が当たることが多いけれど、家にいることの最大のメリットは「育児の協力」が促されることなんじゃないかと思っている。