駄話日記

おもしろきこともなき世をおもしろく すみなしものは心なりけり

adidas と Nike

あけましておめでとうございます。

2019年があけました。いろいろと目標を立てて、本年はチャレンジしていこうと思ういます。前置きはこのくらいにして、タイトルの通り、adidasNikeについて素人目線で語っていこうと思います。

 

 

1.イントロ

そもそもなぜこのタイトルで書こうと思ったのか。それは、今日の箱根駅伝を見たことに起因している。昨年ごろからNikeのランニングシューズ着用率が確実に高まっているイメージがあったからだ。今後adidasNikeどちらのシェアが高くなるのかを箱根駅伝を観戦しながら考えた事をまとめてみた。

また、この記事では、履き比べの記事ではなく、どちらかというとファッション目線でadidasNikeのランニングシューズについての記事になりますのでご注意。

 

2.Nikeランニングシューズ

今までのランニングシューズといえば、「ソールが薄い」が主流だった。それが、Nikeによって覆されている。ケニアのキプチョゲが着用し、世界記録を樹立したことで話題になった「Nikeヴェイパーフライ4%フライニット」は今までのランニングシューズからは考えもつかないほど厚いソールだった。その後、設楽悠太選手も着用し、日本記録を樹立している。また、Nikeからは、現在のファッションの寵児でおなじみヴァージルアブローが手掛けたデザインも発売をした。スポーツで火種を起こし、ファッションで確実に市民権を得たシューズとなった。

 

3.一方adidasでは

Nikeとの双璧adidasもランニングシューズを作成している。adizeroシリーズ、ultra boostを作成している。前者はアスリート、後者はファッションとして支持を得ている印象がある。そして、adidasのランニングシューズは、今までのシューズ同様、薄いソールを活用している。もちろんboost素材を活用しているため、クッション性は担保されている。さらにトルションシステムを採用しており、「ねじれ」防止機能もついている。特にadidzeroシリーズはランナーに向けた商品となっている。そして、ulrta boostシリーズは、ファッションから火が付いたシリーズということもあり、スタイリッシュなシューズとなっている。

 

4.ランニングシューズ雌雄を決するものは?

バレンシアガ トリプルSから始まったダッドスニーカーブーム。今では、各ブランドがダッドスニーカーを作成している。

Nikeのヴェイパーはダッドスニーカーよりスマートであるが、ソールの厚さは「ダッド」より。一方、adidasのランニングシューズはスマートな印象がある。ただ、両ブランドともに、昨今主流となっているスポーツミックスに取り入れやすいスニーカーとなっているのは確かだろう。

そこで、雌雄を決する物は何か考えてみたところ、次の二点だ。

 

①着用者による活躍

②ファッションシェア

 

①着用者による活躍

これは、文字通り、着用している選手が如何に活躍するかだ。駅伝で言えば、先頭を走っている選手は長時間カメラに映る。必然と、着用しているウェアや靴は移り、彼らにあこがれを抱く人たちは、少しでも近づくために、同じ商品を求める。活躍する選手は、最大の広告塔になる。

少し昔の話題になるが、2002日韓ワールドカップが開催されたとき、adidasは多くのスター選手にプレデターマニアを着用させた。日本で大人気になったベッカムフィーゴジダンが着用し、彼に憧れる少年たちは、こぞって2万円もするサッカースパイクを購入した。当時のサッカー少年にとって、プレデターマニアを着用することはステータスになった。

このように、あこがれの選手や活躍した選手が活躍することによって、売上が大きく伸びることは間違いないだろう。

 

②ファッションシェア

今では、競技人口だけのシェアだけを抑えていても主流にはならない。バッシュのジョーダンがストリートで流行ったように、テニスのスタンスミスがカジュアルなスタイルに浸透し「定番化」したように、いかにファッションで市民権を得ることができるかが必要だ。取り入れやすい、ベーシックなアイテムに舵を振るか、それとも、派手でよりファッショナブルな方向に振るか、はブランドそれぞれだろう。とにかく、昨今のスポーツミックスのスタイルを加味すると、ファッションで使えるアイテムにすることは必須なのかもしれない。

その点、Nikeは選出のヴァージルやUNDERCOVERとのGYAKUSOUというように、スニーカーヘッズにも好まれるようなアイテムを展開している。対して、アディダスはイノベーティブ(ultra boost19)の方向でプロダクトを作っており、イノベーティブプロダクトとして購入者の所有欲を湧き立てている。adidasはスポーツを軸に再度ファッションの面でも再構築をしていく必要があるのかもしれない。

 

5.まとめ

最後になるが、僕はadidasNikeもともに好きだ。もちろんどっちも購入したこともあるし、今でも新作を追いかけている。ただ、ここ5年ほど、ランニングシューズをファッションに取り入れるようになってから、ランナーのシューズシェアーでも急激にNikeが伸びてきているような気がする。(もしかするともっと前化もしれない…)

Nikeはソールを厚くし、adidasはソールを薄いままにしている。対局をなすシューズの作り方がブランディングにも反映されているような気がする。Nikeは革新的、adidasは保守的。

今後どちらがランニングシューズの覇権を握るのか。それは、何より選手の活躍に大きく起因する。単純だけど、東洋大学が優勝したらNikeブームが来るだろうし、青山学院大学が優勝したらadidasブームが来る。これから日本でのシェアを取るのはどちらだろうか。明日それが決まる一つの節目になると思う。