COURRiER JAPONを久々に購読
再開した話。
写真は本文と特に関係ありません…
大学の時に社会学のケイコ先生に勧められた雑誌。在学中は4年間購読した。デジタル版になって購読をやめてしまったけど、最近また購読し始めた。
この雑誌を知れただけでも、ケイコ先生の授業に聴講で潜り込んでいたのは価値があった。
what's COURRiER JAPON
COURRiER JAPON(以下クーリエジャポン)は世界中の新聞メディアを日本語に訳して掲載してくれている雑誌(現WEBのみ)
各月で特集を組んであってそれにまつわる世界中の記事が網羅されている。特集の当たり外れはあるけど、手軽に読めるし、日本の新聞よりも突っ込んだ内容が書いてあって面白い。これぞメディアって感じ。特集の隙間に紛れ込んでいる世界のTIPSなんかも面白かった。
世界中のメディア記事もしかり、日本人が書いてあるコラムも、一歩日本から引いた目線で、でも日本の事を危惧する表現で書いてあったので多感な感性の大学時代にはもろに影響を受けた。特に森巣博氏の『ご臨終メディア』や『越境者的日本』はお世話になりました。
紙媒体からWEBへ
世の中の必然だったのだろう。2012年ごろから紙媒体は売上不況から廃刊、WEBへの移行を余儀なくされる。クーリエジャポンも同じだった。
今まで、常にカバンの中に突っ込んでおり、長い通学時間のお供にだった雑誌がなくなってしまった。ちょうど、社会人になったあたりで、仕事上僕はクーリエジャポンから繊研新聞へとメディアを変えた時期でもあったので、必然とクーリエジャポンを読まなくなった。クーリエジャポンが紙からWEBへ移行したのを知ったのはしばらく経った後だったと思う。
僕とクーリエジャポンのスキマの期間
クーリエジャポンのメルマガは当時から購読していたので、それだけ読む毎日が続いていた。時折読んでみようかなと思ったけど、元来紙媒体が好きな僕はなかなかWEB版への登録に進み出せないでいた。別にWEBメディア嫌いではない。しかし、クーリエジャポンは紙であることに意味があったと思っていたからなおさらだった。紙であることで別に興味がなかったトピックスにも目を向ける機会があった。おそらくWEBになったら、見出しだけで記事を取捨選択してしまうし、小さな蘊蓄記事を読むことがなくなるんだろうなと思ったからだ。
しかし、最近、森巣博氏の『日本を滅ぼす〈世間の良識〉』を読んで、一つの物事に対して多方面から観察すること、何より日本メディアのあり方を把握する事ができた。何より僕は世間を知らなすぎる。世界を知るにはどうすればいいかを改めて考えた時出てきた答えがCOURRiER JAPONであった。
WEB版はどうだい?
記事はやはり面白い。海外メディアの視点はユニークだ。先出の『日本を滅ぼす』で森巣氏は“日本のメディアは政府の広報機関”そして“お上が認めた内容のみ報道可能”とある。海外メディアは独自の視点を持っており、例えばLGBTの話題一つとっても記事の書き方が様々だ。それを手軽に日本語で読めるのだからクーリエジャポンはやっぱり面白い。
ただ、先述の通り、興味のある話題にどうしても目が向いてしまう。小さな記事や、僕の実生活にあまり関係が無さそうなタイトルだとパスしてしまっている。極力それをなくすために、週や月ごとのトップ記事は読むようにしている。
ただWEBの特権であろう、関連記事がバックナンバーも含めて読めるのは大きい。確かに過去の情報なので時代の流れと合わないこともあるだろうが、興味のあるトピックスを手軽に深掘りできるのは有難い。
まとめ
約2週間ほどだが、改めてCOURRiER JAPONを再読している。結論は面白いそして個人的に最高の雑誌だと思う。世界の事はもちろん、日本視点でも語られているので、そこもやはりクーリエジャポンの特徴だろう。海外だけ紹介して、一種の海外自慢にならず、あくまで俯瞰する立場にある。それは、日本人のコラムが専ら、日本大丈夫?の視点で書いているから特にそう感じるのかもしれない。
やれグローバルだ、移民労働者の法改正だetcと2chやyahooニュースばかりで語ってる人は一度読んでみると新鮮かもしれないよ。