究極の働き方改革「FIRE」について考えてみないかい?②貯蓄編
前回のエントリはこちらに。
生きるにはお金がかかる
さて、本日は、「FIRE」を達成するために必要な貯蓄についての考察。
まず、生涯日本で必要な生活費は平均約3億円と言われている。
当然、家を買ったらその費用、子供が出来たら教育費と上乗せでお金がかかってくる。
子供を育てるのはなんてお金がかかるのだろうか…
ちなみに高校までの学費平均は下記の表通り。
単位:千円 | |||
区分 | 年次 | 公立 | 私立 |
幼稚園 | 3 | 233 | 489 |
小学校 | 6 | 322 | 1,528 |
中学校 | 3 | 478 | 1,326 |
高等学校 | 3 | 450 | 1,040 |
5,415 | 17,733 |
参照:平成28年度子供の学費調査
つまり、「FIRE」をするにはお金が必須なのだ。
では、最低でも3億円貯蓄を作るにはどのような方法があるのか。
貯蓄の作り方
①貯金
一番シンプルな方法が貯金である。貯金をすることが一番の近道だ。
しかし、「FIRE」を実践するためには中途半端な貯金では無理。少なくとも収入の50%を貯金する必要があるとのこと。自分の生活に置き換えたとき、収入の50%を貯蓄できる余裕があるだろうか。
家賃、食費、雑費もろもろと考えると、あまり余裕のある生活はできそうにない。しかも、収入があれば税金も増えるし、子供が出来たらなおさらである。つまり、「FIRE」を実践するためには、若い時に余裕のある生活をすることは難しい。
②生活レベルを下げる
僕が無職になった際(今も無職だけど)まず整理したことは生活費の見直しだ。携帯代、電気代、無駄遣い、食費など。いろいろなところを最低限度の生活ができるまでいったん整理をした。
生活費を抑えたからといって、収入が無いのだから、生活レベルをキープできるかどうかは分からない。ほとんどの人が不可能だ。つまり、「FIRE」を達成したら生活費を再計算しては遅い。事前に、自分の求める「最低限の生活に必要な出費」を算出しなければならい。
その結果、今住んでいるところも手放さないといけないかもしれない。せっかく購入した車も、もっと燃費のいい自動車に乗り換える必要も出てくる。食べ物も作れるものは自家菜園で賄う必要も出てくるかも(それはそれでいいけど)。
このように、いざ自分が早期退職をした際、自分がこの生活で満足できるかを確認することは必須だ。たとえ「FIRE」を行ったとしても、生活レベルにストレスを抱えてしまっては本末転倒である。自分がどのくらいまで生活レベルを下げられるかを一度考えてから実践したほうがいい。
③財産運用
なにも、貯蓄したすべてを生活費に充てる必要性はない。「FIRE」を実践している人は、不動産や株で財産運用を行っていることも多い。多くは、長期運用のものだ。
確かに、不動産の運営や株の保持でバックアップを作ることとで無収入になっても安心だ。有事の際、リスクヘッジがあることは、生きる上で必要。お金は無いと困るけど、あって困るものではない。
しかし、それを行うには知識や経験がいる。例えば金利生活を目指したところで、日本の金利は大したことがない。千万単位で貯蓄しない限り、金利で生活することは難しい。じゃあ千万ためればいいじゃないか、と言われても、難儀なことは皆わかってる。そんな簡単に貯蓄が溜まったら、みんな家買ってるよ。しかも、物価指数の上昇を政府は目指しているから、今後もペイするお金は増えていくに違いない。
じゃあ、不動産だ!といっても、いいところ2020年までが関の山。建設ラッシュで新しいマンションが作られているけど、よく考えれば日本は少子高齢化真っ最中。高齢者はすでに家を持っていることを考えると、マンション買ったところで、高値で継続的に転がすことが出来るのかは素人の僕にはわからない。
貯蓄の面から考えると、日本で「FIRE」を行うには、なかなかハードルが高いのが現状だと思う。特に生活水準については一度水準を上げるとなかなか元には戻れない。どうしても過去の自分の生活と比較してしまう。無理にでも一等地に住もうとするならば、家計がFIREである。
次回 「FIRE」は机上の空論?
ではでは。