髭剃りは紳士のたしなみ
無職が紳士のたしなみとか言ってんじゃねぇ。ということはいったん置いておいて。
僕は、髭が薄い。
どのくらい薄いかと言えば、3~4日に一度ひげを剃るレベル。
そんな僕でも、髭剃りは一種の儀式的なルーティンがある。
①蒸しタオル作成
②シェービングジェルを塗布
③剃刀(シック)で剃る。
④蒸しタオル
⑤アフターシェーブ
3日に一度しかやらないことだから、逆にそれぞれを御座なりにならないように心がける。髭剃りの種類や、所作を鑑みると、髭をそることは紳士のたしなみであるともいえる。
また、自分にベストな髭剃りを見つけることは紳士の一生かけて行うジャーニーと言っても過言ではないだろう。
昨日は髭を剃る日だった。しかし、ここでふと思う。
「プロに剃ってもらいたいな…」
何を隠そう、僕は、YouTubeで髭剃りの動画を見るのが好き。前々から、理容室で髭を剃ってもらいたいなと常々思っていた。だが、美容室では髪の毛は切ることはできるが、シェービングはできない。それは美容室だからしょうがないのだけれど。
そんなおり、東京に行く予定があることを思い出す。実家のほうの床屋では、髭剃りだけのメニューがない。しかし、東京の理容室では髭剃り(シェービングメニュー)のみを扱っているところもある。これは行くしかない。いや、神が与えてくれた髭剃りのチャンスだ。
場所は新宿西口のZANGIRI。
前日からの、入念なリサーチの末、ZANGIRIを発見する。
このお店は13時までは1,100円(税抜き)10分でシェービングを施術してくれるのだ。
湘南新宿ラインの人身事故で電車が遅れ、ぎりぎりの12時55分に入店。店内は僕一人だ。貸切!
シェービングメニューを依頼。
床屋の椅子に座るのなんて20年ぶりくらいだった。
簡単なカウンセリングののち(肌が弱いか、乾燥肌かなど)いざ施術。
温かいシェービングフォームの泡が気持ちがいいぃぃぃ!蒸しタオル最高ぉぉぉぉう!
鼻から下にシェービングフォームを塗布したのち、蒸しタオルで湿布。次におでこ、こめかみ、眉間に泡を塗布。そう、シェービングと言うと口ひげのイメージがあるが、このお店は顔全部をシェービングしてくれるのだ。これはうれしい誤算だった。
おでこの産毛や、瞼の上、眉間などを丁寧にシェービング。
泡を剃刀で取り除くように、剃ってゆく。きもちいィィィィ!
次に口ひげ。シェービングフォームと湿布で十分に軟化した髭。
剃る直前に再度シェービングフォームを塗布し髭剃り開始。純ぞりから始まり、逆剃りへ。その逆剃りも、剃刀を横から入れるので肌が痛まない。そして、肌をやや引っ張って、髭を出すことで、剃り残し無いように深剃り。たまらん…
口ひげも終わって、至福の時間終了かと思いきや。
鼻筋、耳の産毛、眉の調髪(眉)へ。鼻のシェービングなんて初めてだ。
最後に蒸しタオルで顔面をかるくマッサージ。
アフターシェーブローションを塗布して終了。
これで1,100円ってサービスしすぎではないだろうかと逆に不安になってしまう。
もちろん、剃ってもらった肌はつるつる。鼻筋は何度触っていても気持ちがいい。
本当に行ってよかった。
さて、ここで思うことがある。
普段あまり髭を剃らない僕は、理容室で髭を剃ったほうが良いのではないかということ。一回1000円ちょっとで週2回。家でのルーティンや、髭を剃る時間や、手間、その割に上手くいかないフラストレーション、時に出血大事件。マイナスの要素を考えると、外で剃ってもらうほうが圧倒的に満足度が高い。
仕事を無事見つけたら、髭剃りは外で全部済ませよう。金銭的には確かに厳しいかもしれないけれど、一週間に一回は外で髭を剃ろう。髭、産毛を剃ってもらうだけで、顔がすっきりする。これは、自分では味わえない幸福感である。
プロに髭を剃ってもらうことでこんなに満足度が高いとは思わなかった。また新宿に行く際にはZANGIRIに行こう。
ではでは。