駄話日記

おもしろきこともなき世をおもしろく すみなしものは心なりけり

ビル・ゲイツ、トイレを作る

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って話。

もしバレンタインデーチョコを食べていたら、一度食べ終わってから読んでね。

 

イントロ


CNN ENGLISH EXPRESSを読んでいたら、「未来型水なしトイレ」に関する記事が掲載されていた。以前、COURRIERや、ギズモードでも掲載されていた。ウンチの便を片手に演説するあれです。

 

ビル・ゲイツ、ウンコ瓶を片手にトイレの未来を語る | ギズモード・ジャパン

 

僕は、過敏性腸症候群なのでトイレによくお世話になる。そんな僕がビル・ゲイツのトイレについて考えてみる。

 

ゲイツ&メリンダ財団の功績


マイクロソフトを立ち上げた世界一のギーク男、ビル・ゲイツ。すでに一線を退き、慈善活動に精を出していることは周知。そんな彼が立ち上げた財団が、ゲイツ&メリンダ財団である。その彼が興味関心が高いトピックは「環境衛生」。かつてはコンドームを作ったりしていた。

先の中間選挙後のインタビューでも「責任者が誰であろうと、一緒に仕事をする準備は出来ている」と話している。
すでに、トイレには200億円以上を投資している彼。財団の働きも買いあって、ビル・ゲイツのトイレは試験的に運用されるまでに至っている。

 

ビル・ゲイツのトイレの話はこちら


Bill Gates talks toilets


水が貴重


話は過去に戻るが、ペストの流行の一因は、下水道の不備だ。糞尿には病原菌の巣窟で、それがうまく流れないのだから、病気は発生する。ただ、下水とあって、肥溜めにためているだけでは意味がない。流れないと意味がないのだ。


日本だと、水環境が整っているから、下水が整備されていないということは無い。ただ、アフリカをはじめ、水環境が悪いところは、下水道を作っても、流す水がない場合がある。下水に水が流れない。つまりは、そこは病気の温床になるのだ。


そこでビルゲイツは考えた。「どうしたら下水道がいらないトイレ」を作れるのか。

 

水なしトイレのシステム


百聞は一見にしかずなので、一度、下記の動画を参照してください。


The Cranfield nanomembrane toilet - how it works...


このシステムでは、一切水を必要としない。全自動で、フラッシュするシステムになっている。
まずウンチは便器から掻き出された後に、スクリューリフトに乗りながら細かくされ、おそらく熱処理で乾燥される。その後、コンポスターに蓄積される。確かに、農家にあるコンポスターは、生ごみ時は臭いがするけれど、完全に乾燥してしまえば、臭いは少ない。

 

次に小水は、メンブレンでろ過され、きれいな水だけ取り出せる。動画のエンディングでもあるように、農業用水にしたり、他の動画では洗い物にも使っている。

 

ポイントは太陽光


このトイレの動力は電気だ。しかも、太陽光。各トイレの天井には太陽光パネルが設置されており、そこから電力を供給している。発電所から電力を供給する必要背がないため、遠隔地でも十分機能する。トイレの個室一つですべての機能が賄えるのだ。


もちろん、環境衛生が整っていない地域でも導入されるべきだけれど、震災に備えて、日本でも導入もありだと思った。

まとめ


トイレは必要不可欠なツールだ。垂れ流しにしていては病気の温床になることは間違いない。経済成長が早い国は、人口の増加に伴い、衛星インフラが追い付いていない場合があるので衛星インフラの整備は急務だ。


その中で、下水道の設置をしたり、浄水場を設置したりと、コストが莫大にかかる設備では、衛生環境整備までに時間がかかる。
その点、このトイレだったら、設置してDONE。衛生不備の一つの理由であるトイレの問題を解決することが出来る。


ビル・ゲイツはこのトイレを一日一人当たり$0.5のランニングコストで運用したいとしている。これであれば、貧困地域でも導入の希望がある。

 

ビル・ゲイツ半導体Geekから、ウンチのGeekになった。

(ただこれが言いたいだけ( ´∀` ))

 

ではでは。

 

参照

ビル・ゲイツ、ウンコ瓶を片手にトイレの未来を語る | ギズモード・ジャパン

Reinvent the Toilet Challenge & Expo - Bill & Melinda Gates Foundation

How the Bill Gates Foundation 'Reinvent the Toilet' Project Works

LIXIL | ニュースリリース | LIXILがビル&メリンダ・ゲイツ財団とともに家庭用に 世界初の「Reinvented Toilet」試験導入に向けパートナーシップを締結