駄話日記

おもしろきこともなき世をおもしろく すみなしものは心なりけり

映画 サバイバルファミリー

を見てきた。

 

二週間前なので曖昧な感想。 

申し訳ないが、嫌いな映画だった。

 

舞台は2016年。震災から5年経ち、すでに天災にも慣れてしまっている日本。食べ物を粗末に、飽和した世界が戻っている。しかし、ある朝急に電気がなくなる。主人公一家はすぐに復旧する目論見でしばらく待機をするが、団地の各家族が西を目指し移動を始める。どうやら大阪より以西は電気が通っていて生活ができるらしい。一家は電気を求めて、妻の実家である鹿児島を一路目指すのだが、それは文字通りサバイバル生活の始まりだった。

 

こんな感じのストーリー。何が不快って、登場人物のわがままっぷりが甚だしい。確かに、色々な経験を積むに従って成長していく様子はわかる。しかし、その中で一番の主人公でもある父親が一切成長していないように感いるのだ。そもそも、この父親結構古典的なオヤジだ。男は仕事、家族サービスはほとんどしない、といういう父親だ。結構懐古主義な人物なのに、何もできない。

 

やることなすことが全て裏目に出て、可哀想といえば可哀想だが、原因が本人にあることもあるのでイマイチ共感できない。

 

ただ、「電気よくない、自然大切」で終わらないことは良かった。主人公たちは、結局電気のある生活に戻るが、前半より変化している。やはり、人間は今の生活水準を無理に下げることはできない。綺麗事で終わらなかったのは良かったと思う。