駄話日記

おもしろきこともなき世をおもしろく すみなしものは心なりけり

人前で話すこと

仕事で定期的に人前で話すことがある。

 

若造の僕が、年上の人約40人を前にして約3時間程度の話をするのだ。

 

当然、人生の経験値であったり、仕事の経験値は聞き手側の方が勝っている。だから、話す際には、伸長にならないといけない。しかし、そのことに萎縮してしまって遠慮しながら話すと、何のために人前に出てまで話しているのかが分からなくなる。

 

話す前には常にその押し問答にやられる。「話しているお前だって出来ていないじゃないか」と言われる可能性も多々ある(みんないい人だからそんなことは無いんだけれど)。自分のことを棚に上げながら、いかに話をするか、理解してもらうかはとても難しい。

 

そうなると、やり方は一つ。自分の弱さを共感してもらいながら話を進める方法だ。「僕も話をしているけど、実際には苦手です。でも、一緒に出来るようになりましょうね」と聞き手側に共感を持ってもらいながら話を進める。主催者側は、もっと高圧的にやることを望むかもしれない。しかし、年下の僕が、倍以上年の離れた人に物事を話すのはその方法がベストだと思う。結局。年下の僕は、謙虚であることが求められるのだ。

 

しかし、性格上、常に謙虚であることは僕には出来ない。どちらかというと無作法な人間の括りだ。何か、嫌なことが突発的におきると対処しきれないこともしばしば。そうなった際には、しっかりと歯止めを利かせないといけない。僕がそうなった際に、周りに与える悪影響をきちんと考えながら行動することが必要だ。

 

さて、「人前で話すこと」に論旨を戻そう。人前で何かをする時、一番必要なのは「自信」だ。自信がないと、周囲を不安にさせる。自信が無くても、あるように振る舞わなくてはならない。そのためには、テーマを理解しておくことが絶対だ。テーマを理解していないと、話は脱線するし、何より着地が出来なくなる。ただ暗中模索して何も利益を生まない。人前で話す際には、枝葉に目を奪われずに、何がテーマなのかを今一度把握しておこう。幹がしっかりしていないと枝葉も生まないのは周知である。

 

別に僕は、何かの講師でもないし、何処かで勉強してきたわけではない。しかし、都合上そういう機会を与えられた。せっかく行うのだから、きちんと実になることをしたいと思う。本番まではあと少しだ。