駄話日記

おもしろきこともなき世をおもしろく すみなしものは心なりけり

映画 『永い言い訳』

を見てきた。

今月はあまり見たい映画がなかったので、一本目。

感想はそれなり。別に嫌いではないけど、すごく好きというものでもなかった。

でも、人が死んでしまった時、どうやって折り合いを付けるのか、人それぞれだなと改めて考えさせられた。

 

急に人が死んでしまった時、しかも予想だにしていない時、どの様に僕は死と向き合うのだろうか。

長く引きずってしまうのか、それとも割り切ってしまうのか、故人と生前どの様な関係を持っていたかによっても変わるだろうが、僕はどちらだろう。

 

本木雅弘演じる、クサカリマサオは、自身は未来に生きているつもりだったが、過去を引きずっている。もう一人の陽一君は、過去に囚われている様で、最終的には未来を選んだ。

彼ら二人の分岐点は「守る者」の存在だろう。守る者のために、未来を選択する、結婚や、子供を授かるということは、未来を守る義務を果たすため。

 

守る者がない時、人は、過去を守る。先に自分の存在を認めてくれる者がいないから、過去にすがるのだろう。

 

この映画を見て、死とかどうこうよりも、僕も守る者が欲しいと思った。