駄話日記

おもしろきこともなき世をおもしろく すみなしものは心なりけり

映画 『ザ コンサルタント』

主人公会計士なのにコンサルタントってなんやねん。

 

ベンアフレックバットマンとして悪を成敗するのではなく、ヒットマンとして成敗する話。

 

別に会計士要素なくてもよくね、というくらい後半は会計士関係ねー。しかも、悪役があんまり悪いことしてないし、所詮資金洗浄だし。そもそも、自分で稼いだ金だから自由じゃね。

 

回想と現実が要所要所で交互入れ替わりながら話が進む。適役は途中で気づいたし(あそこまで、執拗に回想見せられたら誰だって気づくわ。つうか、子供時代から今まで髪型変えないとか…)、騙されたという感想はなかった。最後の施設でのオチはよかったけど、どう見てもあの施設は、X-MENのあの学校を彷彿とさせる。

 

悪を悪が裁くには、それなりの理由が必要だろう。バットマンの場合だと、「誰が見ても悪者」を倒すし、007でも悪いことをしているのがよくわかるから敵を倒した後の爽快感がある。

 

本作は、そんなところは一切ないし、ベンアフレックが強いなーというくらい。パートナーとともに人間的な成長も大してあったわけではないから、ヒロインの要素もいらないよな。ボンドガールってわけでもないし。

 

内容はもうどうでもいいとして 、裏社会で仕事をする時には何かしらの「スィッチ」がほしい。主人公は会計士の仕事も、暗殺も指に息を吹きかけてから、歌を唄いながら行う。会計の仕事と暗殺が同レベルと考えるならいいかもしれないけど、メガネを外すとか、精神安定剤をボリボリ食べるとか、その時だけのスィッチが欲しかったな。そのシーンだけでこれから起きることに期待できるのに。(エシディシの眼球潰すのは異常だけど)

 

あと、なぜ武器庫をもっとよく見せない。ヒロインの視線に合わせて武器を舐めるように見せるとか、そんなシーンがあってもいいけど。というか、ガンアクションならそこは細かく見せないと。

 

とまぁ、設定にしろ作りにしろもっと改善の余地がある映画だと思う。ベンアフレックが2代目スティーブンセガールになりそうだなってのが総括。