『本当はちがうんだ日記』穂村弘
思い出に残っている本がある。
高校の時に、家庭科の先生に貸してもらったエッセイ。
その当時本なんか二の次で、その家庭科の先生に会いに行く口実が本なだけだった。そんな不純な気持ちで読んでいた本だからタイトルや内容はろくすっぽ覚えていなかった。
ただ、本を返した後もたまに読みたくなることがあった。でも、なかなか見つからない。そもそも作者もタイトルも分からないのだから当然といえば当然だ。
そのエッセイで覚えていたことは、
①スターバックスのチャイティーについてのエ
ッセイがあること。
②作者の名前が「ほ」から始まること。
こんな状態じゃ見つかるはずはないのだが、かれこれ6年くらいブックオフに寄る度に探していた。
そして今日例によってブックオフでいたづらに時間を過ごしていたら、どこかで読んだ記憶のあるタイトルを発見。
『本当はちがうんだ日記』穂村弘著
根拠はないのにこの本だという確信があった。
ページを開くと、あった!チャイティーが出てくるエッセイ。ただ、タイトルは「クリスマス・ラテ」だった。
僕にスターバックスの存在とチャイティーという未知なる飲み物を教えてくれた本。
当時はコーヒーが苦手で注文の仕方もわからない僕に、「アイストールチャイラテ!」という呪文を教えてくれた本。
思い出の本が見つかって僕は大変満足です。