パリで「親戚」に出会う
もちろん、本当の親戚に会ったわけではない。
今日ホステルに帰ったら、ACCEPTIONの黒人が僕の名前を言い当てた。なんでわかったのって聞くと、
「今日部屋にミズノのランニングシューズが置いてあるのを見た。ミズノは日本で有名だろう?それで宿泊者で日本人を探したら君だったんだよ」とのこと。
やけに、フレンドリーだなと思ったら
「僕のお婆ちゃんは日本人なんだよ。だから、日本が好きでいつか行ってみたいんだよね。」とルーツを教えてくれた。
そして「同じルーツだから俺たち親戚だな。ファミリーだな」と。異国でファミリーと言ってもらえたのはすごい嬉しかった。
フランスまで来ると日本人観光客を見かける機会も増える。ただお互いに「日本人かな…」ほどの認識だから話しかけることはない。そもそも一人でいるから話しかけられることもない。ホームシックには一切ならないんだけど(むしろドイツ、デンマークシック)異国だがホームに感じられる出来事だった。
彼、よくある日本の漫画好き。
「俺、いくつか日本語知ってるぜ」というから、何を言ってくるのかと思ったら「腹減った」と「死ねー」
あ、ドラゴンボールが好きなんだ。
「“腹減った”、はいいけど、“死ね”は”kill you”だから使っちゃダメだよ」とだけ教えてあげた。
このホステルのスタッフはユニークな人が多い。
Europe trip Day–9 パリへ
10月10日
パリへ。
ハイデルベルクから、カールスルーエで乗り換えてパリを目指す。
カールスルーエからパリまでは2時間ほど。パリ行きの電車は20分くらい遅れてやってきた。遅れるのが当たり前なのでさほど驚かなくない。無事パリ北駅に到着。時刻は14時。国旗が綺麗にはためいている。
今日は観光をしないでホテルでゆっくりする予定。昨日同室のパリジャンから「君のステイ先はパリとは言わないんだよね…」と衝撃の事実を伝えられる。確かに、区外だ。予約の時、安いホステル優先で探していた結果、若干辺鄙なところを選んでしまっていた。「でも、メトロはあるから大丈夫だよ」とフォローしてくれた。ありがとうパリジャン。
ホテルは東駅から約8km。観光もしないから歩いて向かった。約2時間の道のり。
カトリック教会を過ぎて
裏道を抜けて
気がついたら、午後15時過ぎ。お昼を食べていなかったので、ヘビーミルが食べたくなる。いいや、パリの一食目くらいチートにしよう。ということで、お店を探すが、「フレンチ」と名のつく食べ物が「フレンチフライ」しかない。探すのにも疲れてきたので、バスティーユ通り沿いのカフェに入った。
メニューを見ると、全くフランス感がない…一番はじめに目に留まったバーガーとビール。歩いてるからいいけど、連日のこんな食事だとデブへ一直線だなと思う。
正直めちゃくちゃ美味かった。パテは「肉汁が溢れる」みたいな物でなく、赤身のみハンバーグにしたもの。噛みごたえがあって、ハンバーガーというより、ステーキサンドって感じ。ただ、これとビールで19€(2,500円ほど)高い、高すぎる…明日から、カロリーとお財布の節制を固く誓いお店を後にする。
ヨーロッパ被れというわけでもないけど、5日間ほどドイツにいたせいか、会計後の挨拶が「Dunke」になる。いかん、ここは「Merci」だ。どこに行っても、まずはフランス語で話されるから正直難儀だ。挨拶と、フランス語話せませんと、トイレどこですか、くらいは急ごしらえで覚えよう。
17時ホステルにチェックイン。今回のホステルのある場所は、イヴリシュルセーヌ。全く未知な場所。明日以降に散策してみようと思う。ホステルは15人部屋。流石に人が多すぎた。やっぱり6〜8人くらいがちょうどいい。
また、ドアの立て付けが悪く、カードキーなくても、ドアを強く押せば開いてしまう。貴重品は鍵付きに入れてるからいいのだけど。
ついでに、僕のベットに掛布団がなかった。ACCEPTIONでお願いしたら、探しておいてやると言われたので一安心もつかの間、当の頼まれた本人が、シフトが終わったらしく目の前で帰った…引き継ぎをした様子もない。代わりに来た人に再度依頼。僕のベットを見て「確かに無いわね…」と。だから、頼んでんだよ。
結果、乾燥機から出てきた一枚を渡してくれた。いや、ドヤ顔で渡されても反応に困るんだわ…
明日は、バスキア展を見て、エッフェル塔でも見てこようと思う。ZOZOの社長が落札した123億?の絵画を観れる機会ってなかなか無いしね。
ホステルのトイレブラシの使い方講座。ユニーク。
Europe trip Day–8 ハイキング日和
10月9日
アルテ・ブリュッケ橋で朝焼けを見ながら、ハイデルベルク大学へ向かう。
僕のホステルから約40分くらい。特に目的はないのだけれど、ドイツ最古の大学なので行ってみた。
せっかくなので、MENSAでカプチーノを飲む。ちなみにドイツだと、「カプチノ」じゃないと今のところ通じない。
大学はちょうど授業が始まったタイミング。MENSAでは、地域住人がお茶を飲んだり朝食を食べたりしていた。一種公共の場所である。2時間ほどふらふらしていたので、小腹が減った。デニッシュを食べる。
大学ついでに学生牢へ。治外法権だった大学で規律を守るため、作られた学生牢。大量の落書きである。当時学生も、自分の落書きが観光地になると思ってもいなかっただろう。
ついでに旧大学講堂に行ってみる。
なんだかんだお昼だ。午後はケーニッヒをハイキングする予定なのでヘビーミルを選択。
いや、ヘビーすぎ。でもこれがノーマルと言われるから困る。今度からフレンチフライはいらないや。
午後はケーニッヒをハイキング。昨日カリフォルニアおじさんが、20分くらいで着いたと言っていたが、Google MAPでは50分かかる。あのおじさんどんな足腰してるんだろう…
ちなみにこの丘の頂上が目的地。
階段を超えて、林道を進む。全くいい運動である。
頂上には古城跡がある。カップルがかくれんぼをしていた。カップルが去った後は、僕しかいない。独占状態である。ちょっと疲れたので昼寝をした。1時間くらい古城で昼寝。まぁ贅沢なこと。この古城は、昼寝に最適である。
午後3時、下山。ハウプト通りに戻ってくる。甘いものが食べたくなった。そうだ、ジェラートを食べよう。店員のお姉さんに「三種類選んでいいよ」といわれても、選べなかったので、「バニラとあとはお姉さんの好きなので選んで」の結果、バニラ、ストロベリー、ライムになった。このライムが絶品である。爽やかで永遠に食べてられそう。というか全部うまい。感想を言ったら、得意げになってた。お姉さんありがとう。
夜は、ハイデルベルク城で夜景をとりたかったので、早めに夕飯を探す。流石にハイキングの後ともあってお腹が減ってる。ただ、肉は食べたくないのでvegan mealを探す。
昨日と同じファラフェルのラップだけど、フムスを足してもらった。サンドしてある野菜にミントが入っていて美味しい。昨日のファラフェルより脂っこくなくていい。
夜は、ハイデルベルクの夜景撮影
ホテルに戻って同室のフランス人からの地下鉄ならびに観光時に気をつけた方が良いことのレクチャーをしてもらった。
・とにかく、地下鉄とスリに気をつけろ。
・地下鉄でスマホと、電光掲示板を見比べていると観光客とバレるから危ない。降りる駅は出来るだけ覚えといた方がいい。
・地下鉄の7番ラインは夜ホームレスが多い。
・そもそも、観光客は夜間はあまり外にいない方が良い。
・観光客っぽい格好は避けた方が良い。
などなど。「明日の夜にはパリに居るから、何かあったら連絡して」と言ってもらったので、連絡先を交換。こういうのはホステルならでは。有難い。イケメンパリジャン、男にも優しいとはさすが紳士である。
ちなみにこのパリジャン。すでに20回ルーブル美術館に行っているらしいが、未だに全て見切れていないらしい…どんだけ広いのよ。
今日は、BECK'sってビール。約1パイントで135円。安いね。
Europe trip Day–7 メルヘン街道を南下
7日目
7時半に起きて出発。
朝焼けの撮影とと、昨日回れなかった南側を少し散策する。
ケルン大聖堂に改めて。朝は人が少なくていい。30分程ぼけーっとして駅にむかう。
電車は20分遅れで到着。3回目になるとドイツの電車にも慣れてくる。
とは言え、乗り換えがそもそもないので乗って降りるだけなんだけど。
今日はメルヘン街道を南下。
田舎の風景が過ぎる。確かにここにはホテル少ないよ。「ここをキャンプ地とする」と藤村Dに言われないように、メルヘン街道ではホテルのブッキングはマスト。
ブレーメンを通過して、マンハイムに到着。今日は、乗客が少ないのか、車掌の気分の問題か一度も切符の確認がなかった。そもそも、車掌が食堂車でご飯食べながら談笑してた。
結果40分くらい遅れて今日の目的地ハイデルベルクに到着。
市の中心地までは歩いて30分程。ホテルも中心地に取っていたので、散策がてら歩いてみる。今まで訪れた都市の中で一番住宅地っぽい。歩くこと約15分エッペルハイム地区に入る。エッペルハイムになると急遽ショッピング街が広がる。
午後二時ホステルにチェックイン。
ここのホステルは凄くいい。まずおかみさんが異常に親切。顔はエリザベス・ミッチェルに似てる。要は美人。コインランドリーの有無を聞いたら、「4€かかるけど、洗濯してあげる」とのこと。ケルンがセルフで6€だったから良心的すぎる。洗濯物は海外特有の洗剤の匂いがした。
また、ここは、キッチンが充実。コーヒー、紅茶、ミューズリーが無料。朝食に困らない。共同スペースも雰囲気があっていい。色々写真が貼っているけど、おかみさん家族が旅が好きなようだ。旅好きな人が経営してるといい雰囲気になるね。これで一泊2800円ほどだから申し分ない。
ハイデルベルクの目的は二つ。ハイデルベルク城とハイデルベルク大学。浦沢直樹『MONSTER』でお馴染みの場所だ。ホテルがハイデルベルク城の麓なので、今日はハイデルベルク城へ。登るには、電車と徒歩が可能。散歩がてら今日は徒歩で。ただ、徒歩だと場城内に入れない(電車のチケットが入館チケット併用)のため、今日は風景を撮影しながら散歩する。
川辺でビール片手に本を読んでいたら、同室のカリフォルニアから来たおじさんが通りかかった。
彼は僕とは逆の方向に今日は行っていたらしい。
僕のビールの銘柄を見たら、
カリフォルニアおじさん「俺も、それ飲んだよ。」
ぼく「散歩したら、軽く汗をかいてビール飲みたくなんったんだよ。」
夕日をおじさんと見ながら、適当に雑談し、
カリフォルニアおじさん「俺、先にビール買って帰るわ。お前もちゃんとホテル帰ってこいよ。」
ぼく「もちろん。じゃぁまた部屋でね」としばしのお別れ。
夕方のエッペルハイムをしばし散歩。
肉に少し飽きたので、今日は夕食にファラフェルを食べた。
せっかくなので、ライトアップされたハイデルベルク城を見ながら夕飯にする。ホステルに帰るついでに明日の朝ごはんとビールも買った。1パインと弱で150円位。ジュースやアイスを買うより安い。
ドイツの清掃員は今日もかっこいい。勿論圧力洗浄機はケルヒャーでした。
明日もハイデルベルク。
一週間旅してみて
パッキングを見直してみた。
以前エントリした内容で、基本的には問題はなかった。
ただ、いくつか改善点が出てきた。なので、今回は、良かったところと改善点をまとめておきたい。
バックパッカーをする際に参考になれば幸いです。
良かったところと
①ウール素材パーカー
デンマークは平均気温が12度、ドイツは15度日中は20度くらいだ。そんな中、ずっと歩いているので、身体は暑くなる。そこで役に立っているのが、ウール素材のパーカー。去年、山と道で買ったパーカーを使用。天然のエアコン素材はミドルレイヤーとしてすごく快適だ。しかもウールは防臭機能にも優れているので、匂いが気にならない。正直シャワーを浴びる時以外はずっと着用している。再販したらもう一着欲しい。
https://white-kutsushita.hatenablog.com/entry/2017/04/29/122119
②ひも
3mのナイロンのひも。購入はmontーbellで。基本は、洗濯物を干すときに使用している。
使い方は、ベットの端に結んで、こんな感じ。
パンツや靴下はシャワーを浴びた際に一緒に洗っているので、干すのに重宝だ。別にヘッドレストのところにかけてもいいんだけど、この長さならTシャツも干せる。MサイズのTシャツならMAX4枚。
正直男だからパンツとか干してても気にならないし、同室の女の子も一人旅に慣れているせいか気になっていないようだ。ちなみに、初日、南京錠を忘れていたので、ベット下のロッカーに結びつけて簡易防犯にした、また、トートバックの端に結んでショルダーバックにもなる。
改善点
wifiを契約していったのだが、本体、充電パック、変換プラグ、頑丈なケースとボリュームが増える。これは、simフリーの携帯にすれば済む話。頻繁に海外に行かなくても、あった方がコンパクトだし便利だ。そして絶対に安い!
②衣類
まず、Tシャツ。合計4枚持って行ったが、そんなにいらない。多分素材をウールにすれば2枚で済む。初期投資はかかるけど、ウールのTシャツは買っておけば良かった。
二つ目はボトムス。正直あったかければ海パンで十分。ただ、今回は読めなかったのでナイロンのトラックパンツとリップストップ生地の軍パンを持っていった。後者が便利だけど厄介者。ポケット多いし、太いから動くのが楽なんだけど、パッキングの際重いのだ。履いてるときにはさほど気にならなかったけど、カバンに入れた際に重い。そして、コンパクトにならない。サプレックスあたりのアウトドアパンツと寒かったらレインパンツって組み合わせの方がいい。サプレックスなら洗ってもすぐ乾く。
③靴
今回は、adidasのSEE YOU LATER とMIZUNOのランニングシューズを持っていった。この組み合わせは、別に悪くはないのだが、ビーチサンダルがやっぱり欲しくなった。部屋ではやっぱビーサンが一番いい。極寒じゃなければ、走れるルナサンダルとトレッキングシューズの組み合わせが良さそうだ。
とまぁ、一週間過ごしてみてこんな感じだ。中身がもっとスマートになれば、バックパックに余裕ができる。勿論これはあくまでバックパッカーとして。もし、ちゃんとしたところでディナーを食べたいとかだったらスーツケースが必要だ。LARDINIのパッカブルスーツなら話は別だけどね…
Select Shop in Denmark DOUBLE A
駅からGammel Kongevejを西方向へ。
徒歩20分くらいのところにあるセレクト、DOUBLE A。WOOD WOODが運営しているショップだ。
デンマーク、スウェーデンブランドを中心にcomme des garcons shirtsなど、少し日本のブランドも展開している。
スニーカーの話になったけど、デンマークでもダッドシューズが人気。特にadidasのYUNGは人気らしい。デンマークの人はadidasではFALCON、YUNG、SAMBA率が高い。
このショップは、ウィメンズとキッズも展開。
UNGLOBALが好きな女性にはオススメかもしれない。
デンマークってもっとミニマリストでコンサバなファッションが好きだと思ってたけど、
「最近の若い人は新しいファッションに挑戦しているよ。特に色々MIXするのが好きなんだ。特にスポーツは最近多いね」とのこと。
うん、日本との大きな流行の違いはないようだ。
強いて言えば、オーバーサイズのトップスを着ている人は少ないかもしれない。
全体的にスキニーかジャストサイズできて足元だけスニーカーでぼってり。
スタイリッシュでかっこいいかもしれないね。