駄話日記

おもしろきこともなき世をおもしろく すみなしものは心なりけり

つかみどころがない物。でもそれで僕は十分ということ。

7時30分
太陽の光で目が覚めた。
出勤しないと、とベットから体を起こす途中で気がつく。


僕は今、休職の身だった。約3週間前適応障害になり、休職の診断が下された。それから、日がな一日仕事をしていないことの気楽さと、将来への不安を抱えながら生きている。

 

今の仕事はゆっくり休むこと。いいご身分だと思う。ただ、身体は休まれ、正直今後を考えると不安な毎日であることに違いはない。

一旦二週間の休職の後産業医と面談をしたが、復帰は早いとのこと。理由はいくつかあるが、一番は仕事へ向かう際に起きる「不安」「動悸」のようだ。そして再度休職となる。

 

結局家にいても、図書館にいてもすることに大きな違いはない。
そこで、僕は村上春樹の小説に出てくる主人公のような生活をしてみようと思った。

 

僕は、村上春樹の小説が好きだ。どこが好きか聞かれると窮するが、読んでて心が落ち着くので好きだ。特に『ねじまき鳥クロニクル』が好きだ。


だから、その主人公のような生活をしてみようと思った。そういえば、彼も小さな法律事務所を退職して休職中だったっけ。なんとなく似た者同士だと思った。

 

村上春樹の主人公はスイミングかジョギングをしていることが多い。だから僕もジムに行って体を動かすことにした。
久々に運動して汗をかいた。
個人的に、サウナでかく汗はドロドロしているが、運動の汗はサラサラしていると思う。前者は毒素がたくさん出ているからだろうか。

 

村上春樹の主人公のランチは大体パスタかサンドイッチだ。大抵自炊をしている。トマトを切っているイメージもある。残念ながら今日は病院に行く必要があるので、お昼の自炊はできない。しかも、昨日から魚が食べたかったので、パスタもサンドイッチも食べなかった。主人公より俗物的な生き方だ。

 

そして病院の時間までゆっくり読書をすることにした。

 

あとは、井戸の中に入るだけだ。

 

通院が終わった。診断書を作成してもらい、復帰できない情けなさを感じながら帰路につく。

帰りながら、風呂場と洗面台を綺麗にしようと思った。体を動かしたからかわからないが、少し前向きなことをやりたくなった。復調への兆しかもしれない。

 

帰りに、100円ショップで掃除用具を買って早速綺麗にした。いらないものは捨てた。僕には、捨てることが必要だと思った。色々なものを捨てて身を軽くしないといけない。

物を少なくすれば、考えることも減ると思った。今の僕には全てをシンプルにすることが必要なのかもしれない。

 

昨日夕飯は昨日作ったあまりがあったので、それを温めて食べた。明日から家を開けるから冷蔵庫の中身を綺麗にしないといけない。しかし、あまり少食だから、少しは廃棄するかもしれない。色々なところで無駄が多い生活を続けている。

 

夜はお茶を飲みながら本を読む。

こんな文章を書いているせいか、再び『ねじまき鳥』を読む。何度目かわからないけど、結末をいつも覚えていない。村上春樹の小説はいつもそうだ。途中の描写の記憶は明瞭なのに、最後はどうなったのか覚えていないことが多い。唯一覚えているのは『1Q84』。

 

結局、1400字近く書いたが、何を言いたいのかわからない。つかみどころがない文章になってしまったが、これはこれでいい。そもそも、この文章に主張も何もない。そんな取り留めのない文章をだらだら書くことが僕は好きなんだ。