駄話日記

おもしろきこともなき世をおもしろく すみなしものは心なりけり

寒の戻り

とでも言うのだろうか。

ここ数日は先週末と打って変わって寒い。これでは、春物なんて買おうと思う人は少ない。

 

「女性は目で季節を感じ、男性は肌で感じる」誰が言った言葉だか定かではないが、季節に対しての男女の感じ方は異なるようだ。

 

アパレルにとっても同じこと。気温によって売れるものが変わってくる。昨今お金を使える場所が増えているためか、アパレル業界は厳しい。女性も、肌感で洋服を買うようになってきた。

 

日本は四季があって素敵だが、業界にとってはネックなところもある。気温によって、売れ行きが大きく変わってくるからだ。初動が悪ければ、セールになり結果利益が下がる。そんなことがここ数年繰り返されている。百貨店ではセールを遅らせることで利益の確保に努めているが、GMSではなかなかそうはいかない。定期的に行う期間割引や優待などがあり、客自体が安く買うことを目的とし来店する傾向にあるからだ。

 

衣料が動かない時のセーフティーネットが各ブランドでは必要だ。大手メゾンでもその様な対策はしている。カルバンクラインであればアンダーウェアに香水、フェンディもバックとこんな感じだ。カバンや香水は定期的に売れるし、ブランドを知るきっかけになる。

 

海外ではその様な方法を取っているが、日本では少ない。コム・デ・ギャルソンくらいではないだろうか。東京の新進気鋭のコレクションブランドがショーやクリエーションを継続できない理由は資金難。毎年のコレクションの評価が高ければいいが、失敗したら翌年のランニングコンサーンが少なくなる。結果、服が作れない。

 

最低限の売り上げを確保する方法を各ブランド身につける必要がある。既存のまま好きな服だけ売っていればいい業界ではないのだ。「定番」であり、量を売れるものを構築することがアパレルに必要なことになっている。