映画 モアナと伝説の海
を見てきた。
モアナが育ったモトゥヌイでは、1000年以上サンゴ礁の外の外洋に出ることが禁止されている。それは、かつて半神半人のマヌイがティフィフィの心を奪いとったために危険な海となってしまった。
海に愛された村長の娘モアナは、海からティフィフィの心を受け取る。どこかで生きているはずのマヌイを探し、一緒にティフィフィへ心を返しに行く旅が始まる。
とこんな感じのストーリー。
よかったです。ズートピアは人種差別がテーマだったけど、本作は自分を見つめ直す、自分を信じることの大切さがテーマ。ディズニー映画は主題がはっきりしている分大人でもすごく楽しめる。できれば字幕がおすすめ。ミュージカルシーンの歌詞の韻踏みも綺麗なので、吹き替えだとそこがイマイチに感じると思う。
昔話風に粗筋と世界観の伝達する冒頭はモアナの世界観とあっていた。ズートピアでは、色々な動物の生活風景を見せている方法とはまた違って面白い。
そしてミュージカルにならって、ストーリーや時系列の流れをスムーズに進めるのはやはりディズニーらしさ。音楽も素晴らしい。「youre welcome」はかなり好きだし、海老の怪物の歌もなかなか。そういえば、海老の怪物が「ソーセージパーティ」のビデに似ていたなと思う。サントラが出たら買おうと思う。
本作で、意外な演出だと思ったのがタトゥーの表現。マウイの「タトゥーは自然と湧き上がってくるもの」という表現にもあるが、タトゥーを使った演出が新鮮だった。マウイはハカをすることからもおそらくマオリ族からインスパイアされていると思うが、民族的なタトゥーも含め、ディズニーでタトゥーをここまで見せている作品は初めてかもしれない。しかし、やみくもなタトゥーではなく、先にも書いたが「自然と湧き上がってくる」ことが、伝統として大切なのだろう。ノリで入れているタトゥーとはわけが違うのだ。
ココナッツ海賊との海戦シーンは明らかにマッドマックス。戦い方もそうだし、ドゥーフウォーリヤーみたいな船も出てくる。音楽もそれっぽい。サンプリングネタがわかりやすい作品は僕は好き。
と、結構好きなところがたくさんあって楽しい作品だった。本編前のショートフィルムも結構好きだしおすすめ。