駄話日記

おもしろきこともなき世をおもしろく すみなしものは心なりけり

映画 LALA LAND

を見てきた。

 

アカデミー賞候補ともあり、話題作。

初めてスカラ座に行ったのだが、座席は満員。人気の具合がよくわかった。

 

地方から夢を追いかけて出てきたミアとセバスチャン。ミアは女優を目指してオーディションを受けるが全くダメ。方やジャズバーを開くことを夢見るセバスチャンもお金を貯めるために、夜な夜なレストランで好きでもない曲をピアノ演奏。意気消沈していたミアはたまたま通りかかったバーでセバスチャンのピアノを聞く。初めは険悪だった二人は次第に惹かれ合う。それぞれの夢に奔走する二人。しかし、夢を追いかける二人は、理想に近づくにつれ心が離れていく…

 

とこんな感じのストーリー。

 

感想は、いい映画!ちょっと長いけど…

ってところ。

オープニングは評判の通りよい。粗筋をミュージカルで説明してくれるからストーリーを把握しなくても大丈夫。よく高速道路を止めて、このシーンを撮影できたなと思った。さすがアメリカバジェットが違いすぎる。

 

ストーリーは春夏秋冬でチャプターが分かれている。正直夏まではテンポが良かった。付き合いたてのバカップル具合が見ていて心地いい。ただいかんせん秋が長すぎた。遅々として進まないストーリー。お決まりの夢を追い続けるのか、現実を追いかけるのかのやりとり。そんなに展開がないのだからもう少しコンパクトでもいいと思う。正直秋以降のテンポの悪さが最後まで気になった。

 

エンディングは人それぞれ評価は分かれるだろう。エマとセバスチャンの理想の最終形なのだろうけど、だったら二人で駆け落ちでもしてしまえよって思うのが正直なところ。

 

男から見ると、セバスチャンが可哀想でならなかった。夢が叶ったのはいいけど、お金から理想を選んだのだからもう少し救いがあっても良さそうなところ。

 

音楽は話題ともあってよい。オープニングの話に戻るが、有線でたまたま流れた時、クラクション音も計算されたアクセントというところに感服。

 

ミュージカルが苦手な僕が楽しめたから、おそらく万人向け。映画館向きの映画であることに違いはない。