駄話日記

おもしろきこともなき世をおもしろく すみなしものは心なりけり

映画 Don't breath

を見てきた。

 

今月初の映画でのエントリ。

ローグワンは見たけど、確認ごととかあるので、あと2回見たら書く予定。

 

舞台はデトロイト。すでにデトロイトって所で、やばい感じがある。窃盗で小金を稼ぐロッキー、アレックス、マネー。そんな彼らが次に狙ったのは盲目の退役軍人の家。どうやら娘を事故で亡くし、示談金でかなりの額を持っているらしい。盲目だし、一人しかいないから楽勝と思い乗り込む彼ら。しかし、ただの老人だと思っていた彼は、只者ではなく、深い闇を抱えていた…ロッキーたちは彼の家から無事脱出できるのだろうか。

 

まず、タイトルの通り息ができない。息をした瞬間僕も撃ち殺されるんじゃないかと思うくらいスリリング。90分ほどの映画だが、濃すぎる。色んなことが起きすぎて早くエンドロール流れろよと思った。途中で無理と悟ったのか、何人かが劇場を前半で後にしていた。

 

この映画は、初めは「こんなどうしょうもない若造早く退治しちゃえよ」、とか「老人マジヤバすぎ!ナーメテータ(ウィークエンドシャッフルより)」、とか思ってた。

が、老人の秘密を知ってから、「この老人、人道的に逸脱してないか」とか「早くロッキー逃げろよ」とロッキー側の立場になる。

 

ほとんど会話もなく、進んでいくストーリーとゴールだと思ったら振り出しの繰り返し。徹底して家から出さない老人の執拗な感じが恐怖を増長させる。

 

ラストシーンはグッとくるものがあり、正直てんとう虫のシーンはうるっときてしまった。

 

また、視点がかなりいい。当然主人公の視点もあるのだが、初めて老人の家に入った時、色々な細部を意図的に映し出す。見ながら、「あぁ、ここは何かあるなぁ」、「この道具は使われるんだろうなぁ」と推測しながら見ることができる。あと、家の間取りが何となく頭に入る分どこにいいて、出口までどのくらいかとか漠然とだがイメージしやすい。内容の割に大変親切なカメラワークだ。

 

本当は、IMAXスターウォーズを見る予定だったけど、これはこれでよかった。でも、心臓に悪いのでもう二度と見ない。

 

追記

犬を飼っている老人は全員優しいわけではない。