駄話日記

おもしろきこともなき世をおもしろく すみなしものは心なりけり

映画 『THE GIFT』

を見てきた。

 

根の深い復讐劇。

地元に戻ってきたサイモンとその妻。新居の家具を調達していたところ、ある男に声を掛けられる。彼はサイモンと高校の同級生で引越しを機に交友を深めていく。彼は、毎日のようにGIFTを届けるが、サイモン夫婦の周辺では奇妙なことが起き始める…

 

とまぁこんな感じのストーリー。たまたま前日にメンタリストで同じような理由の復讐劇を見ていたので、動機とかはわかってしまった。GIFTの内容がエスカレートしていく様は、何が出てくるのかわからない怖さと、彼の意図の不明瞭さ故の怖さを感じてしまう。

 

とにかく、最後の弩級の展開がすごい。絶望と後悔を与える方法が他にあるだろうか。あまりにも事変を超えた復讐の方法に軽く戻しそうになる。何しろ、ワーグナーワルキューレはしばらく聴きたくない。

 

サイコスリラーなので、終始不穏な雰囲気で進むストーリー。彼の過去には一体何があったのかをついつい考えてしまう人物描写。幽霊とかの映画は、非現実で怖さを感じないのだが、人間の本性の怖さを如実に感じた。久々に怖くて風呂に入らずに寝てしまった。

 

今月は、スリラーやサスペンスなど、心臓に負担が掛かる映画を見ている。予告の時間から、何となく有綱気分で映画に入り込んで行く。が、一度入ったらやめられないというところに、映画館で見ることの重要性を感じる時もある。

 

こんな風に書けば聞こえはいいが、そろそろ楽しい映画もみたいのが本心。