駄話日記

おもしろきこともなき世をおもしろく すみなしものは心なりけり

映画 『怒り』

を見てきた。

 

せっかくチケットを購入したのに、その翌日に映画館に行くという失態を犯し、悪態をつきながら再度購入し鑑賞。

 

結構席は埋まっていて、前の方だった。

始まる直前に入って来て、エンドロールで携帯をいじるわけのわからない男女グループが近くにいたけど、まぁまぁいい席だった。

 

何度も映画館で観直したいとは思わないけど、いい作品だと思った。モヤモヤを抱いて劇場を出るのは久しぶり。

 

おそらく背景にあるのはあの事件。あらすじだけの情報で観たけど、全く問題なし。むしろ、話を知らずに観た方が絶対に面白い。

 

一つの事件から、各地で現れる不思議な3人の男。それを取り巻く人々の生活が、崩れて行く様子が見事に描かれていた。いっときの安定が「疑念」だけで一気に崩れて行く後半は見事。

 

「怒り」の発散がそれぞれで、自己で抱える者、他者にあたる者と人それぞれでリアルだった。3人の男全員が容疑者だと思われる伏線を貼っていたのも、サスペンスとして面白い一部だと思う。

 

犯人の動機が不明瞭なとこや、最後に出てくる日雇いのおっさんとか、何となく取って付けたようなキャラクターが気になったが、楽しめたことは事実。

 

3人の男の過去がどのような者だったのか、せめて犯人だけでもはっきりとしてくれるとよかったと思う。

 

なんだかまとまりのないいつものように文章になってしまったのでこのへんで。