駄話日記

おもしろきこともなき世をおもしろく すみなしものは心なりけり

I'm Bond. James Bond.

ここ最近、007を見返してる。

 

とはいえ、ピアース・ブロスナンダニエル・クレイグの直近2俳優版だ。

僕が子供だった時はピアース版がちょうど始まった時くらい。

映画よりも先に64の『ゴールデンアイ』を友達と夢中になっていた。

 

そんな僕にとって、ピアース・ブロスナンこそが007だった。

だから、はじめて金髪の007ことダニエル・クレイグを見た時は、やっぱり違和感があった。「何となく芋っぽいし、セクシーじゃない」というのがはじめてカジノロワイヤルを見た時の感想だ。

 

子供の時の思い出補整もあり、ピアース版はすごくスマートでセクシー(主にベットシーンによる)なスパイとして認識していた。

 

しかし、最近両俳優の007を見比べてみると、なんとまあピアース版の方が、セクシーさに欠ける007と感じた。隠密行動はへたくそだし、やたらとマシンガンをぶっ放すし、ボンドガールの口説き方も何だか雑だし...何より、衣装が、特にスーツがあんまり似合っていないのだ。僕のピアース像は悲しいかな、もろとも崩れ去った。

 

ダニエル版はどうだろう、衣装がたいていスーツ(主にトムフォード)ということもあって、決まってる。動き方もスマートだ。クールなスパイって感じがする。

 

安にQの秘密兵器に頼らないからよりスパイっぽい動きになるのかなとも思った。ストーリーもシリアスな話が多いからよりクールで、洗礼された雰囲気が出るのかな。

 

ダニエル・クレイグは『スペクター』を最後に007を降板するとあった。確かに、ラストシーンを見てしまうと、007引退の印象が強くなる。ダニエル版は、007の始まりと、終わりを描いた。これからの007は再度全盛期の大活躍を描くのだろうか。色々な意見があると思うが、僕はダニエル版の007が好きだ。彼の活躍を時系列が逆になってもかまわないから、ぜひとも見たい。

 

どうでもいい007論でした。