映画 『トランボ ハリウッドに最も嫌われた男』
を見てきた。
脚本家トランボが自身の名前を取り戻す実話。
冷戦下におけるアメリカでの共産主義への畏怖から起きる弾圧と、それに抵抗しながら、タイプを続けるトランボとの戦いが描かれていて面白かった。
「ペンは剣よりも強し」ではないけれど、主義主張を超えて、トランボの偽名の脚本が評価を受けていく流れは痛快だった。ざまみろ、ホリー!
トランボ自身のストーリーも良かったけど、作中の家族を繋ぐ妻クリオの存在が素晴らしく、家族を顧みなくなっていくトランボを諭すところは「母は強し」である。
ブレイキングバッドでおなじみ、主役のブライアン・クライストンも結構本人と似ていたと思う。ところどころ、ハイゼンベルクと被って見えてしまったけど、説得力が必要な役にはぴったりではなかろうか。
重いテーマだけど、ストーリーの流れは軽快だし、落ちるところまで落ちてからの再起を掛けたONCE AGAINストーリー。音楽も素晴らしかったしオススメの映画。