駄話日記

おもしろきこともなき世をおもしろく すみなしものは心なりけり

映画『帰ってきたヒトラー』

を見てきた。

 

あのヒトラーが現代に復活する(というよりはタイムスリップ)してきた映画。

 

面白かったが、見た後に陰惨な気分になった映画だった。

 

理由① ヒトラーが受け入れられている⁉︎

ドイツでも最大級のタブーであるヒトラー。現代世界に復活したらそれは、悲惨な扱いをされるはずである(たとえ、劇中のようにモノマネ芸人と勘違いされても)。それが、ヒトラーに対する拒絶反応は薄く、むしろ歓迎的だった。もし、本当に昨今の混沌とした世の中に、ヒトラーのような独裁者が出てきたら、支持されてしまうのではないかと不安になった。

 

理由② 今の日本と酷似

日本は本当に、リーダーなる存在が欠如している。劇中のドイツとかぶって見えてしまった。日本でも、同じような状況に陥っているようにしか見えなかった。

 

当然、ヒトラーのしたことは許されることではない。しかし、劇中では、その事実さえ薄めてしまうほど、魅力的な指導者で描かれている。

世界は、独裁でもいい、本当に力と責任を持つ指導者を望んでいるように見えてしまった。

 

上映中も、ヒトラーのすることに歓声をあげる観客もいて、日本やばいんじゃないかと本当に思った。

 

ギャグとか『ヒトラー最後の12日間』のパロディとか面白かったけど、陰惨な気分になった映画だった。