駄話日記

おもしろきこともなき世をおもしろく すみなしものは心なりけり

冷やし中華

何を昼食に食べようかふらふらしていたところ、

よく行く中華料理屋に「冷やし中華」の張り紙が貼ってあった。

 

5月の末に冷やし中華を食べたら、真夏になったら何を食べればいいのかな、と至極どうでもいいことを考えな暖簾をくぐる。

 

僕は、あまり冷やし中華が好きじゃなかった。おそらくはじめて小学生の時に食べた冷やし中華が美味しくなかったことが、一つのトラウマになっている気がする。だから、このかた冷やし中華は数えるほどしか食べたこと無い。

 

嫌いな冷やし中華が何を持って好きになったのかは覚えている。

今は、無くなってしまったが、銀座に「よし町」という小さな中華料理屋があった。地下のお店で、店内は、中華というよりかは、上品な小料理屋に近い。そこの冷やし中華が何より絶品なのだ。特化して何が、ということは無いのだけれど、麺、スープ、具材のバランスがよかった。具材の中では、クラゲがいい触感を出していた。

 

夏になると、月に1回はお昼に冷やし中華を食べに行っていたと思う。とりあえず、揚げ焼売とビールを頼み、いい気分になってきたら冷やし中華を頼むのがお決まりのパターン。銀座で冷やし中華なんて、生意気な20代である。

 

昨年、閉店する際には、結構な行列ができていて驚いた。普段は、さほど込んでいなかったのに。店主がご老体と伺ったが、ぜひとも、誰に継いで欲しいと思ったお店だ。

 

そんなことを思いながら、お昼の冷やし中華をすする。

 

うん、いまいち。