駄話日記

おもしろきこともなき世をおもしろく すみなしものは心なりけり

映画 『バットマンマン vs スーパーマン』

バットマン vs スーパーマン』を見てきた。

これからの物語の序章。
ジャスティス・リーグの結成についてアメコミ素人の僕にとっても分かりやすい映画だった。(タイトルですでに内容はなんとなく出てるんだけどね)

正義の塊スーパーマンは己の力が人類の脅威になることを苦悶する。強者には強者なりの悩みがあるのだ。『マンオブスティール』から、リブートのスーパーマンは勝てば官軍だけのお祭り映画にはなっていない。スーパーヒーロー物に必要なスカッと感には欠けるけど、それも新しい正義の解釈としてありなのかな。

後半になると、超人対決に置いてけぼりにされるバットマンが少し不憫だった。クリスチャンベールのバットマンより、より原作寄りの雰囲気で、ベン・アフレック版も単対策として見たい。アルフレッドが紳士から、悪戯好きそうなおじちゃんになってたのも良かった。

で、本作で一番テンション上がったところは、ワンダーウーマンの登場シーン。二人の戦いよりも、興奮する最高の登場シーンだった。もっと、ワンダーウーマンを活躍させて欲しかった。来年単体物が公開予定らしいから是非とも見たい。

おそらく、何もDCヒーローを知らないで見ると、何だこのアマゾネス、と思うだろう。もし見るなら、ジャスティス・リーグというヒーロー集団を念頭に入れてから見るとより楽しめると思う。

『マンオブスティール』で人がいる中で戦い、街を壊しまくる様子が問題になっていたが。本作では、あくまでゴッサム内の小さな島でかつ無人の中で戦っているから死者は少ないですよをアピールしていることが気になった。どんなに無人のところでもあれだけド派手に街を破壊してたらいくら何でもそれなりの人は死ぬだろうと思いながら見ていたのも事実。どうやら、スーパーマンに街の破壊は付き物らしい。

最近では、マーベルシリーズが色々作っていている。今月29日には『シビル・ウォー』も控えている。マーベルに遅れを取っていることが否めないDCが遅れを取り戻そうと内容を詰めに詰め込んだ本作。これからの物語の序章としては悪くないと思った。

これからジャスティス・リーグが結成される。(多分)そのためにはスーパーマンは生き返らないといけない。なぜならジャスティス・リーグのリーダーだから。

死んでも蘇る必要があるなんてヒーローは大変だな。