銀座インバウンド
久しぶりに銀座へ。
日比谷シャンテで映画を見るまでぶらぶら。
「the park ing」がオープンしているのを思い出し行ってみた。
SONYビルの地下。disclosuerの音楽が流れる店内、使用感のある駐車場のような雰囲気。
オープン後初の土日ともありすごい混みようだった。そこには多くの外国人旅行者。主に中国人。大量購入。まさしく「爆買」だった。
インバウンド経済という言葉が出てきて久しい。消費経済は一番の経済発展だと思うし、その大きな一端を担っているのが疑いもなく中国人の旅行者だ。TAXFREEのお店の増加、ギンレイカードの対応、中国語対応のスタッフ。中国人消費者に優しくないお店は淘汰されるのではないかと思うくらい中国贔屓である。
消費経済の促進は悪いことではないし、むしろ日本人が貯蓄に走る昨今歓迎されるべきことだと思うが、当然懸念事項もある。
そう、マナーの問題だ。
とにかく、端から見ていてよくない。僕自身、できた人間ではないから大きな声では言えないけれど、彼らの素行はあまり褒められたものではないなと思ってしまう。
自国の感覚で外国に行くことは、はっきり言って敬意に欠ける。外国人だからわからないのではない。そういう言い訳ははっきり言って卑怯だと思う。「不慣れ」と「無知」は混同するべきではない。
外国から来たので分かりませんではない。外国に行くからこそ、その国の風土や品行を学ぶべきなのだ。常にいじっている小さな機械でセルフィーする暇があるなら、移動時間にきちんとその国のことを調べておきなさい。
旅行者のマナーの問題を書き出したら、枚挙にいとまがないが、何より問題だと思うことが店頭側の対応の悪化だ。
どんなメゾンブランドであれ外国人旅行者にはいい顔をしているような気がする。「買ってくれるなら、少しのマナーの問題も見逃そう」そんな雰囲気が、ありありと見えてしまうのだ。
「店員はブランドを写す鏡」とよく言われる。店員の質の低下は、ブランドの堕落に繋がりかねない。だからこそ、ブランドの品位を保つためにも、ドアマンがいたり、先客がスペシャルだったり、しているのではないだろうか。
例えどんなにお金を落としてくれそうな観光客だとしても、マナーの悪いお客には毅然とした態度を示すべきだ。例え、そのことで客が不快に思っても、ブランドの格は保つことができる。
インバウンドは確かに経済を活性化させる大きな要素だ。しかし、それによって「品」が悪くなる可能性があることは懸念すべきだと思う。
目の前の飴に食いつくか、先を見据えて毅然とするかはそれぞれだけど。