駄話日記

おもしろきこともなき世をおもしろく すみなしものは心なりけり

オオスミ氏の退任

PHENOMENON オオスミ タケシ氏

僕がファッションを好きになったきっかけは幾つかあるけれど、本気でこの業界にで働こうと思ったきっかけになった人だ。

彼が、PHENOMENONを退任するというニュースは昨今のファッションニュースの中で一番の衝撃だった。

FNOで青山のcontemporary fixで写真を撮ってもらった時に、オオスミさんのおかげでアパレル業界で働こうと思った旨を話すと、「頑張ってね」と言ってくれた。あの時に握手してもらったクロムハーツだらけの厚い手は忘れられない。

PHENOMENONは大好きなブランドだ。特に初のランウェイはwebで何度もみた。レモンのカモフラのパンツや、ピースマークのビックシルエットTシャツは今でも宝物。

色々なランウェイを見たけど、2010年のPHENOMENONが一番好きだ。ガレージの雰囲気とストリートとモードのmix。最高にカッコよかった。HIPHOP出身のオオスミ氏だからこそできる、ストリートとモードのmixだったと思う。東京ブランドってすげーな!って久しぶりに感じた瞬間だった。

僕はこの業界にいるうちに一度でいいからPHENOMENONに関わる仕事をしてみたかった。それが、目標だったと言っても過言ではない。残念ながらその夢は叶えられそうもないけど、きっといつか、オオスミ氏と仕事をしてみたいと改めて思った。

たとえPHENOMENONが今後続かなくても、僕の中では意味人生の方向を決めてくれた大切なブランドです。