小さな世界で生きるもの
渋谷から三茶まで246沿いを散歩。
その道中、腰くらいの高さの石塔を発見。
西日で上部が輝いていた。
どうやら水が溜まっているらしい。
何の気なしに覗いてみると、金魚がいた。
自ら入ったわけではないだろうから、きっと誰かがその石塔の中に放したのだろう。
金魚に手足が生えない限りきっとこの金魚は石塔の中で一生を終えるに違いない。
金魚鉢の中で一生を終えるか、石塔の中という稀有な場所で終えるか、どちらが本望か僕にはわからないけど、今まで見た金魚の中で一番印象的な金魚だった。