駄話日記

おもしろきこともなき世をおもしろく すみなしものは心なりけり

映画 オデッセイ

今年はよく映画館に行く。

昨日先週封切りの「オデッセイ」を見てきた。

宇宙モノの映画は好きで、一番「アポロ13」が好き。リフトオフと帰還のシーンでは常に泣いてしまう。ノンフィクション映画はリアルさが何より緊張と感動を生むと思う。

それで、「オデッセイ」はどうだったか。
個人的にはあまり好きではなかった。

理由① 宇宙描写が曖昧
やはり、宇宙モノの重要なところは宇宙描写だろう。誰も行ったことのない宇宙空間や火星をどれだけリアルに描けるかだ。
調べてみると火星の重力地球の1/3らしい。その割に地球と同じような重力にしか感じない。冒頭のクルーの歩き方で結構幻滅した。

次にレゴリス。基地に入るときに砂を体にまとったまま戻ってくる。「おい、精密機械に砂塵が入って故障したらそれこそ大変だろ!」と突っ込みを入れたくなる。

他にも多々あるけど割愛。

理由②危機感のなさ
映画を見ながらこのNASAの職員の危機感の欠如が気になった。金銭的な問題をちょいちょい挟む割に補給機発射のチェックをすっ飛ばすとかアホなんじゃないかと思った。お金とか失敗できないとか言うなら、ちゃんと検査するべきだし、結果失敗してお金余計にかかってるだろ。

あと、ワトニー。最後火星からの脱出船を軽量化をする際、色々な部品を適当に放り投げすぎ。ロケットの発射台にぶつかったら壊れて帰れなくなるんだぞ。400キロの舟先を投げ捨てるとか危なすぎるし、よく背中だけで持ち上がったな。

理由③帰還方法
トラブルが起きて地球と連携し解決を図る。色「アポロ13」同じシーンがあった。20Aを超えないようにケン(ゲイリー・シニーズ)が奮闘するシーンは見ていてハラハラする。地球のテストで宇宙空間から帰還できるかが決まるからだ。離れていても色々な関係者がそれぞれ奮闘しベストを尽くすからこそ成功し他ときに感動するのではないか。特にケンは宇宙に行けなくなった一人だからなおさらだろう。
オデッセイでは、急に出てきた宇宙研究員の青年が考え出した方法があっという間に採用。おいまて、なんだか都合よすぎやしないか。

とまぁ映像の割に色々と雑なところが気になってしまった。他にも未来感がないとか、よくわからない恋愛シーンとかいらないところが結構あったと思う。

最後にキャプテン。嵐が来て脱出するよりも、僕は、火星の基地で避難したほうが懸命な策だったと思いますよ。